海外転勤でロンドンへの駐在・赴任が決まったとき、ご家族で帯同する高校生や、ロンドンで高校受験を迎えるお子さまのいるご家庭がまず悩まれるのが、学校選びです。「英語の授業についていけるのか」「日本の大学受験はどうなるのか」「帰国するときはどうすればよいのか」。限られた時間の中で、決めなければならないことがたくさんあります。
この記事では、ロンドンで暮らす高校生の学校の選択肢と、選ぶときに考えたいことを、ロンドン近郊にある日本の高校、帝京ロンドン学園がご案内します。

高校生の子どもの4つの選択肢
ロンドン日本人学校は小学部と中学部までのため、高校段階では、どの学校に通うかをあらためて選ぶことになります。主な選択肢は次の4つです。
| 選択肢 | 特徴 |
|---|---|
| 現地の学校 | イギリスのカリキュラムを英語で学ぶ。入学時から高い英語力が求められることが多い |
| インターナショナルスクール | IBなどの国際的なカリキュラムを英語で学ぶ。様々な国の生徒と学べる |
| 日本人のための高校(在外教育施設) | 日本の高校と同等の卒業資格を取りながら、イギリスで学ぶ |
| 子どもは日本に残る | 日本の高校に通い続ける。家族が離れて暮らすことになる |
どの選択肢が合うかは、お子さまの英語力や、卒業後にどの国の大学を目指すかによって大きく変わります。
現地の学校やインターナショナルスクールでは、高校の最後にAレベル(イギリスの大学入学資格試験)やIBの最終試験などの統一試験を受け、その成績が大学進学の資格として使われます。現地の学校では、その前の16歳でGCSEという試験も受けます。途中から入学する場合は、英語で受けるこれらの試験に向けた準備の期間が短くなることにも注意が必要です。また、人気のある学校では定員に空きがなく、ウェイティングリストに登録して空きを待つ場合もあります。赴任が決まったら、早めに情報を集めることをおすすめします。
学校を選ぶときに考えたいこと
- 駐在の期間と帰国の時期:高校卒業までロンドンにいるのか、途中で帰国する可能性があるのか
- 卒業後の進路:日本の大学を目指すのか、海外の大学を目指すのか
- 英語力と本人の希望:英語で授業を受ける準備ができているか、本人がどんな学校生活を望んでいるか
- 通学の方法:住まいから学校まで、毎日安全に通えるか
イギリスと日本の学年のずれに注意
イギリスの学校は9月に、日本の学校は4月に新しい学年が始まります。赴任の時期や入る学校によって、学年がずれたり、数か月の空白ができたりすることがあります。帰国後に日本の学校に戻ることも考えて、赴任が決まったら早めに学校に相談することをおすすめします。
現地の学校やインターナショナルスクールに通っている生徒も、日本の教育課程で学ぶ在外教育施設に編入することで、日本の学年に合わせて学びを続けられます。将来、日本の大学への進学や、帰国して日本の高校へ転校することを考えている場合には、学年のずれを埋める方法の一つになります。

帝京ロンドン学園という選択
帝京ロンドン学園は、ロンドン近郊にある文部科学省認定の在外教育施設です。日本の高校と同等の卒業資格を取りながら、イギリスでの暮らしを生かした英語教育を受けられます。駐在家庭の生徒が多く、ロンドン日本人学校の中学部から進学する生徒もたくさんいます。
母語で、深く考える
授業は日本語が中心です。イギリスでの生活が長い日本人の教員とともに、イギリスでの体験や発見を、母語でじっくりと考え、深い学びにつなげていきます。英語力は、英語の授業や日々の暮らしの中で伸ばしながら、教科の理解や考える力は母語でしっかりと育てられるのが、在外教育施設で学ぶ大きな強みです。
日本の高校卒業資格とIBディプロマの両方を目指せる
グローバルスタディーズコースでは、1年生の1月から選考をクリアした生徒はIBディプロマプログラムを選択できます。主な科目を日本語で学ぶ日本語DP(DLDP)のため、日本の高校と同等の卒業資格とあわせて、世界の大学で認められるIBディプロマを目指せます。IBディプロマプログラムを希望する場合は、1年生の後期までに転編入する必要があります。詳しくはIBディプロマプログラムのページをご覧ください。
アクトンからスクールバスで通学
日本人家庭の多い西ロンドン・イーリング区のアクトン周辺から、朝夕にスクールバスを運行しています。ロンドンに住みながら、ご家族と一緒に暮らして通学できます。所要時間は40分程度です。乗車場所は、生徒の安全のため、入学される方に個別にご案内しています。
4月と9月の転編入
年度の途中に赴任が決まった場合も、毎年4月と9月に転編入を受け入れています。それぞれ3名程度の生徒が、年度の途中から学園での生活を始めています。転編入の試験は6月と1月にオンラインで実施します。受験の前に、今通っている学校のカリキュラムが学園のカリキュラムと合うかを確認するため、事前にご相談ください。
ご家族が帰国しても、寮で学び続けられる
学園には個室の寮があります。駐在が終わってご家族が帰国することになっても、ほとんどの生徒が寮生として学園に残り、卒業まで学び続けています。友人や先生との関係、大学受験の準備を途切れさせずに済むのは、寮のある学校ならではの安心です。
帰国するときの転校
駐在が終わり、ご家族と一緒に帰任・帰国する場合も、も、日本の高校と同じ教育課程で学んでいるため、日本の高校への転校を進めやすくなっています。これまでに、帝京大学グループの高校や公立高校などへの転校実績があります。
学費について
通学生と寮生の違いは寮費の有無です。詳しくは学費・諸経費・奨学金制度のページをご覧ください。
卒業生の声
父の転勤をきっかけに入学し、お茶の水女子大学に進学した卒業生の体験もご紹介しています。 ▶ 卒業生の声

現地の学校やインターナショナルスクールで学んできた方へ
現地の学校やインターナショナルスクールで、英語で学んできた経験は、お子さまにとって大きな財産です。補習校に通いながら、日本の学習を続けてきた方もいらっしゃるでしょう。その一方で、「日本の大学への進学も考えたい」「帰国を見据えて、日本の教育課程にもつながっておきたい」「母語で考える力も大切にしたい」と、次の進路を考え始めるご家庭もあります。
帝京ロンドン学園に転編入すると、これまでの経験を生かしながら、次のような学び方ができます。
- 英語での経験を生かせる:英語の授業やイギリスでの日々の暮らしの中で、これまで培った英語力をさらに伸ばせます
- 日本の学年や教科の学びにつなげられる:日本の教育課程で学ぶため、日本の学年や教科の学びとのつながりを、少人数のクラスで教員のサポートを受けながら整えられます
- 母語でじっくり学ぶ:教科の理解や考える力を、日本語でもしっかりと育てられます
- 日本の大学への道が開ける:日本の高校と同等の卒業資格で、日本の大学を受験できます
- IBにも挑戦できる:1年生の後期までに転編入すれば、主な科目を日本語で学ぶIBディプロマプログラムにも挑戦できます
これまでの学びを土台に、次の環境を選ぶことは、お子さまの可能性を広げる選択の一つです。今の学校のカリキュラムとのつながりも含めて、まずはお気軽にご相談ください。

よくある質問
Q. 転勤や赴任が年度の途中でも入学できますか?
毎年4月と9月に転編入を受け入れています。4月の転編入は1月、9月の転編入は5月末から6月に出願を受け付けています。詳しい日程は入試日程・募集要項のページをご覧ください。
Q. 通学生と寮生はどのくらいいますか?
通学生がおよそ3分の2、寮生がおよそ3分の1です。
Q. 先に子どもだけイギリスに来ることはできますか?
寮があるため、ご家族の赴任より先に入学して寮で生活し、ご家族が来られてから通学生に切り替えた事例もございます。ビザとの兼ね合いになりますので個別にご相談ください。
Q. 日本の大学を受験できますか?
大学ごとに入学要件は異なりますが、日本の高校と同等の卒業資格が取得できるため、一般入試や学校推薦型選抜、総合型選抜などでほとんどの大学に受験できます。条件により、帰国生入試を利用できる場合もあります。帝京大学グループへのオール帝京特別入試や、IBディプロマプログラムを生かした進学も可能です。年度ごとの実績は進学状況のページをご覧ください。
Q. ロンドン以外のヨーロッパの国に赴任する場合も入学できますか?
はい。寮があるため、イギリス以外のヨーロッパの国にお住まいのご家庭のお子さまも、寮生として学んでいます。ロンドンのヒースロー空港から車で約20分のため、長期休暇にはご家族のもとへ帰りやすい立地です。ここ数年でもパリやローマから生徒が来ています。
まずはご相談ください
赴任の時期やお子さまの学年によって、最適な入学の時期は異なります。ロンドンにお住まいの方も、これから赴任される方も、オンライン個別相談や学園訪問でお気軽にご相談ください。
