今回はDP Historyの概要や授業実践について紹介します。
【DP Historyの概要】
DP History(ディプロマプログラム歴史)とは、国際バカロレア(IB)のディプロマプログラム(DP)における歴史の科目です。このコースでは、生徒が過去の出来事や人々の行動を分析し、それが現在および未来にどのような影響を与えるかを理解することを目指しています。生徒は、幅広い歴史的テーマに取り組み、批判的思考や分析力を養います。 以下のような要素でカリキュラムは構成されています。
1.テーマの選択
20世紀の世界史や地域別の歴史的出来事など、グローバルおよび地域的な視点で歴史を学びます。
2.歴史の方法論
・歴史資料の分析、解釈、評価を通じて、生徒は一次・二次資料を批判的に扱うスキルを身につけます。
・史料批判や異なる歴史解釈を学び、歴史的知識の限界を理解します。
3.内部評価(IA)
・生徒は独自の研究課題を設定し、それに基づいて内部評価(Internal Assessment)を行います。IAでは、特定の歴史的トピックについて独自の調査を行い、4000字以内の研究レポートを作成します。
4.外部評価
最終試験では、エッセイ形式で複数の歴史的テーマについて記述し、批判的思考と知識を評価されます。
【DP Historyの授業実践】
9月の一ヶ月は、試験も挟みつつスペイン内戦について詳細に学習しました。山川出版社の『詳説世界史探究』『詳説世界史B』の記述をもとに質問を考えていき、そこから各自文献を読みつつリサーチを進めて、スペイン内戦への理解を深めました。
